憧れの選手になれる！高校ソフトテニスで差をつける練習法

高校でソフトテニス部に入って、新たに競技を始める皆さん、そしてその指導に悩む方々へ。

このスポーツは一見シンプルに見えますが、実際には独自のテクニックやルールがあり、初心者が基本を身に付けることは上達への第一歩です。

特に高校から本格的に軟式テニスを始める選手にとって、正しい基礎練習と効率的な指導方法を知ることが重要です。

　ソフトテニス部で初心者を指導する中で、多くの指導者が抱える課題は「短期間でどうやって技術を習得させるか」という問題です。

そこで、本記事では、これからソフトテニスを深く学びたい高校生や指導者の皆さんのために、基礎から応用まで幅広く役立つ練習法をご紹介します。

新入部員の成長速度を上げるための的確な指導法や、軟式テニス特有のコツを押さえた教え方を理解することで、部活動全体のレベルアップを目指せるはずです。

競技としてソフトテニスを極めるには「基本から実践へ」というステップが不可欠です。

そのステップアップをサポートするために、指導経験をもとにした具体的な練習法やポイントを丁寧に解説します。初心者指導の重要性を再認識し、部員一人ひとりが憧れの選手に近づくサポートをしましょう。

「ソフトテニス指導法の秘密～昔ながらの指導法の落とし穴、才能がなくても試合で勝てる方法～【清明学園　高橋茂監督　指導・監修】」を見てみる

第1章：ソフトテニスの基礎を押さえる
第2章：身体づくりで差をつける
第3章：実践を意識した練習法
第4章：メンタルを鍛えて試合で勝つ力を養う
第5章：上達への近道を知る！トップ選手の秘密
まとめ

第1章：ソフトテニスの基礎を押さえる

ソフトテニスとは？競技の基本ルールと特徴

ソフトテニスは軟式テニスとも呼ばれ、日本で発祥したスポーツです。

硬式テニスと比べて、ゴム製の柔らかいボールを使用し、ラケットの軽さが特徴となっています。

そのため、スピードやパワー重視というよりは、巧みなラケット操作や戦術が勝敗を左右します。

競技はダブルスが基本ですが、シングルスも行われることがあります。

また、相手のコート内にボールを返すことを目的とし、1ゲーム4ポイント、1セットは通常6ゲームで構成されます。

柔軟な動きと精密なショットが求められるため、高校ソフトテニス部では初心者でも取り組みやすい一方、やり込むほど高度な技術が習得できます。

初心者が身につけるべき基本技術

初心者がまず取り組むべき技術は、「正しいグリップの握り方」「フォームの確立」「安定したラリーの練習」の3つです。

特にグリップの握り方を正しく覚えることは、すべてのショットの土台となります。

ウエスタングリップを基準とし、手に馴染む感覚を身につけるよう指導します。

次にフォームでは、インパクト時の体重移動やスタンスを意識させ、安定感を高めます。

初期段階では、壁打ちや低速でのラリー練習が効果的で、ボールをコントロールする感覚を養うことが大切です。

これらの基本を丁寧に繰り返すことで、より高度な技術への下地をつくることができます。

ラケットや道具の選び方とメンテナンス

高校ソフトテニスで使用するラケットは、軽さと耐久性のバランスが優れたものを選ぶと良いでしょう。

初心者には、操作性が高く、面の広いラケットが適しています。

ラケット選びの際は、グリップの太さやストリングのテンションも確認し、自分の手にフィットするものを選ぶことが重要です。

また、道具を長持ちさせるためには、日常のメンテナンスが不可欠です。

使った後はラケットケースにしまい、ボールやストリングの状態をチェックしましょう。

さらに、定期的にグリップテープを交換することで、滑りにくい状態を保つことができます。

高校生におすすめの基礎練習メニュー

基礎練習として高校ソフトテニス部で特におすすめなのが、「壁打ち」「ショートラリー」「フットワークドリル」の3つです。

壁打ちは、正確なフォームを身につけるだけでなく、ボールの飛び方を観察しやすいため、初心者の段階では特に有効です。

ショートラリーでは、コート半面を使い、お互いにコースを意識しながらボールを返す練習を行います。

この練習は、ラリーの持続力を鍛えるだけでなく、相手との距離感を掴むのにも役立ちます。

フットワークドリルでは、横移動や前後のステップを組み合わせた練習を行い、試合に必要な俊敏な動きを養います。

基礎練習で意識すべきポイント

基礎練習を行う際、最も重要なのは「正確性」と「意識的な反復」です。

例えば、グリップやフォームを間違えたまま練習を進めると、その癖が直りにくくなり、上達に大きな妨げとなります。

指導者は、練習中に常に正しい動作をチェックし、間違いをすぐに指摘することが必要です。

また、生徒自身も自分の動きを振り返る習慣をつけましょう。特にボールの当たり方や弾道に注目すると、どの部分に課題があるのかが見えやすくなります。

反復練習では、同じ動作を継続して行うことで、感覚を体に覚えさせることが目標になります。

これらを意識することで、基礎から確実に成長することが可能になります。

第2章：身体づくりで差をつける

ソフトテニスに必要な体力と柔軟性を鍛える

ソフトテニスで競技力を高めるためには、体力と柔軟性をバランスよく鍛えることが重要です。

特に高校では試合数が増え、長時間のプレーが求められるため、スタミナが鍵となる場面が多くあります。

また、柔軟性を向上させることでスムーズで無理のないフォームを習得し、ケガの予防にもつながります。

日頃の練習では、ストレッチやヨガなどを取り入れて全身の柔軟性を高める習慣をつけることが効果的です。

そして、ダッシュや持久走で体力を向上させるプログラムを取り入れると、より試合で耐えられる身体が作れます。

効率的なウォームアップとクールダウン

ソフトテニスを安全に楽しむためには、効率的なウォームアップとクールダウンは欠かせません。

ウォームアップでは、ランニングや動的ストレッチを取り入れ、筋肉を温めることで体をスムーズに動かせる状態にしておきます。

例えば、肩や手首の動きを重点的に行い、ラケットを振る際の可動域を広げておくと良いでしょう。

一方で、練習後や試合後のクールダウンでは静的ストレッチを行い、筋肉をほぐして疲労物質を効率よく取り除くことが大切です。

これらのルーティンを定着させることで、ケガのリスクを減らしつつ、次の練習への準備も整えることができます。

体幹トレーニングで安定したフォームを作る

体幹を鍛えることは、安定したフォームを実現するために欠かせません。

ソフトテニスでは前衛・後衛を問わず、速いボールへの対応力やスムーズな位置取りが求められるため、ブレない身体づくりが重要です。

基本的なプランクやサイドプランクなどを日々のトレーニングに取り入れると、効率よく体幹を鍛えることができます。

また、体幹がしっかりしていることで、打球時のパワー伝達がスムーズになるため、ショットの威力やコントロールが向上します。

ソフトテニス部では、短時間でも集中して行える体幹トレーニングを取り入れてみましょう。

持久力を高めるトレーニングメニュー

高校のソフトテニスでは、体力を長時間保つことが試合結果に直結することがあります。

持久力を高めるためには、定期的なランニングやインターバルトレーニングを取り入れることが有効です。

例えば、400mのインターバルトレーニングを週2～3回行うと、心肺機能が向上し、試合後半でも体力を維持できる強さが身につきます。

さらに、持久力向上だけでなく、ダッシュや瞬発力を併せて鍛えることで、試合中の素早い反応力を養うことも可能です。

このように、体力向上を目指して効率的なメニューを継続的に実践することが、高校ソフトテニスでの成果を上げる近道になるでしょう。

第3章：実践を意識した練習法

前衛・後衛それぞれの役割を理解する

ソフトテニスでは、前衛と後衛それぞれが異なる役割を果たしながら連携することが求められます。

前衛はネット付近で相手の攻撃を封じたり、鋭いボレーで得点を狙うポジションとして重要です。

一方、後衛はコートの後方から安定したショットでラリーを組み立て、試合のペースをコントロールする役割を担います。

そのため、高校ソフトテニス部の練習では、個々の特性や得意分野に合わせてポジションを判断し、役割に応じた専門的な練習に取り組むことが鍵となります。

また、プレー中に前衛と後衛の位置を柔軟に調整する動きも重要で、このようなポジショニングの意識を高める指導も非常に効果的です。

効果的なパートナー練習とコミュニケーション

高校ソフトテニスの練習では、プレー中のパートナーとの信頼関係が試合結果を大きく左右します。

効果的なパートナー練習を行う上では、まずお互いの得意なショットや動きの特徴を把握することが必要です。

また、練習中から声を掛け合うなど、適切なコミュニケーションを取る練習を取り入れることで、試合中も自然に連携が生まれます。

特に後衛の選手は、ボールの軌道や次のプレーの状況を前衛に伝えることが求められますし、前衛は後衛をサポートする位置取りを意識する必要があります。

こうした緻密な連携を磨く指導方法として、ポイント形式での短いラリーを繰り返すことが効果的です。

試合を想定したシミュレーション練習法

試合を想定したシミュレーション練習は、実践力を養う上で欠かせないメニューです。

この練習では、あらゆる状況を想定しながら、攻撃と守備の切り替えやラリーの組み立てを確認します。

高校ソフトテニスの試合では、特に後衛が相手の弱点を突きながらラリーを展開する能力が問われるため、シミュレーション練習では戦略的な思考を鍛えることが大切です。

また、ペアごとに目標を立て、試合形式で練習を行うことで、試合の緊張感に慣れることもポイントです。

軟式テニス特有のスピード感を活かしながら、攻防のリズムをつかむトレーニングに重点を置くことで、より実践的なスキルを習得できます。

課題発見のための自分のプレーの振り返り

練習や試合後にプレーを振り返る習慣をつけることで、自身の成長を加速させることができます。

ソフトテニスの指導法として、自分の課題を見つけるための方法を教えることは非常に重要です。

例えば、映像を活用して試合中の動きを確認することで、ポジショニングやショットの精度に問題があるかを明確にすることができます。

また、振り返り時には、良かった点と改善すべき点をバランスよく整理し、次回の練習で意識するポイントを明確化することが効果的です。

このような自己分析を徹底することで、高校ソフトテニス部の選手たちは技術面だけでなく、メンタル面でも大きく成長することが期待できます。

第4章：メンタルを鍛えて試合で勝つ力を養う

メンタルトレーニングの重要性とその方法

高校のソフトテニス部で高いパフォーマンスを発揮するためには、技術や体力だけでなく、メンタル面の鍛錬が欠かせません。

試合になると緊張やプレッシャーがつきものですが、これに打ち勝つためには日頃からメンタルトレーニングを実践することが重要です。

具体的には、深呼吸や瞑想を取り入れることで心を落ち着かせる練習や、ポジティブなイメージトレーニングを行うのが効果的とされています。

また、目標達成をイメージすることで自信を高めることも、自分の力を最大限に発揮するポイントになります。

プレッシャーに打ち勝つための心構え

ソフトテニスの試合では、特に高校生にとって大事な大会が多く、想像以上のプレッシャーを感じることがあります。

このような状況においてプレッシャーと向き合うためには、失敗を恐れず、得意なプレーに集中することが大切です。

プレッシャーを受け入れ、それを力に変えるためには、「練習通りにやろう」という自然体の心構えを持つことが効果的です。

また、指導者が選手に対して安心感を与える言葉をかけることも重要で、選手が自信を持ちやすい環境を作り出すことが成功の鍵となります。

目標設定と達成感を得るための工夫

目標を設定することは、ソフトテニスを上達させるための重要なステップです。

高校生の場合、「大会で初勝利を目指す」や「一定のフォアハンドラリー回数を達成する」といった短期的な目標を立てることでやる気を維持することができます。

同時に、目標達成の喜びや達成感を感じることで、次の挑戦への意欲が高まります。

具体的には、練習日誌をつけたり、自分の成果を記録する方法が有効です。

また、達成感を共有するために、チーム内でお互いの努力を褒め合う機会を作ると、部全体の士気が向上します。

チームとしての一体感を高めるメンタルサポート

ソフトテニスはチームスポーツでもあり、個々の実力が試合の鍵を握る一方で、チーム全体の連携や一体感が非常に重要です。

高校ソフトテニス部では、チームの一体感を高めるために日頃のコミュニケーションを大切にし、失敗した選手を責めるのではなく励ます文化を作ることが不可欠です。

例えば、練習後にチーム全員で振り返りを行ったり、お互いに感謝の言葉を伝える仕組みを作ると、選手同士の信頼関係が深まります。

また、キャプテンが率先してメンタル面でチームを支えるリーダーシップを発揮し、指導者も選手に寄り添った指導方法を取り入れることで、より強いチームを作ることができるでしょう。

第5章：上達への近道を知る！トップ選手の秘密

憧れの選手に学ぶ練習法と習慣

多くのソフトテニス部に所属する高校生にとって、力を伸ばすための近道はトップ選手の練習法と習慣を参考にすることです。

トップ選手は、技術だけでなく日々のトレーニング計画やルーティンを重視しています。

例えば、毎日決まった時間に基礎練習を行い、素振りやフットワークの確認を怠らない姿勢が上達に繋がっています。

また、練習後の振り返りを習慣化し、課題を明確にした上で次の練習内容を計画することも、トップ選手の特徴的なアプローチです。

動画や本から学ぶトップ選手の技術

トップ選手のプレーを学ぶ手段として最も手軽なのは、試合の動画や解説を見て研究することです。

特に、前衛のプレイヤーはコートでのポジショニングやボールの判別力が重要になるため、有名選手の動きやタイミングを動画を通じて観察することが効果的です。

また、ソフトテニス専門の技術書を活用するのもおすすめです。

これらの教材には初心者から試合で勝つための具体的な指導方法が記載されており、高校レベルでのプレーをより高度なものにする助けとなります。

トップ選手が実践する試合前の準備

試合で結果を残すには、試合前の準備が非常に重要です。

トップ選手はウォームアップやストレッチを丁寧に行い、身体を最適な状態に整えて試合に臨んでいます。

また、試合前にはラケットやシューズなどの道具のチェックを欠かしません。

特に、ソフトテニスではラケットの弦のテンションがパフォーマンスに大きく影響を与えるため、適切なメンテナンスが必要です。

さらに、メンタルコントロールも重要な要素であり、リラックスするためのルーティンや集中力を高める呼吸法を取り入れるケースも見られます。

日常生活を見直して競技力を向上させる

ソフトテニスのパフォーマンス向上は、日常生活の習慣改善からもアプローチできます。

トップ選手は食事のバランスに留意し、筋肉の回復を促進する栄養素を積極的に摂取しています。

また、十分な休息を取ることで疲労を残さないようにしており、睡眠の質を高めるための環境づくりにも力を入れています。

さらに、勉強との両立が求められる高校生にとっては、効率的なタイムマネジメントが鍵となります。

これにより、練習時間を確保するだけでなく、集中力を持続させた練習が可能になるのです。

まとめ

高校ソフトテニス部で他の選手と差をつけるためには、基礎の徹底、身体づくり、実践を意識した練習、そしてメンタルトレーニングが欠かせません。

本記事では具体的な練習方法や効率的な上達の秘訣を解説してきました。

特に初心者や新入生にとって、グリップの正しい握り方やフォームの習得が競技力向上の鍵となります。

中学・高校という限られた時間の中で、試合経験を増やし、自分の弱点を見つけながら発展させることがポイントです。

また、技術面だけでなく、体力や柔軟性を高めるためのトレーニングや、心を整える方法についても紹介しました。

これらは試合でのパフォーマンスに直結し、チームとしての一体感を高める要素でもあります。

初心者指導においても、ただ練習するだけでなく、効果的な指導方法を取り入れることで、部全体の能力を格段に引き上げることが可能です。

憧れの選手に学びながら、日常生活や練習習慣を見直すことも、高校ソフトテニスで成功するための重要なステップです。

正しい指導をもとに努力を積み重ねれば、自然と結果に繋がるはずです。

軟式テニスの特性を活かしながら、自分だけの強みを磨き、ぜひソフトテニスの楽しさと成長の充実感を実感してください。