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海、山、川での注意

生活

夏休みが近づき、海や山、川などに出掛ける計画を立てているご家庭も多いと思います。

そんな時、気になるのが天気の急変や熱中症など。

今回はお出掛けの際の注意点についてご紹介します。

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最新の気象情報を取得 お出掛け3日前からチェックを

沖縄や奄美地方が梅雨明けし、いよいよ本格的な夏が近づいてきました。

気象庁が発表した7~9月の3ヵ月予報では、期間を通して高温傾向で、特に8月から9月は、日本列島全域にわたって平均気温が平年より高く、暑さが厳しいようです。

外出の際には、暑さによる熱中症や、強い紫外線による過度な日焼けなどに注意が必要です。

夏休みの時期でもあり、海や山、川に出掛ける機会も増えます。

冷房の無い、強い日差しのもとで過ごす時間が増え、汗を大量にかく分、小まめな水分補給が大切になります。

また、注意すべきなのが「天気の急変」。気象庁では、午前5時と11時、午後5時の1日3回、天気予報を更新します。

また、日本気象協会をはじめ、多くの気象情報サービスでは、細かな地域ごとのピンポイント予報を提供しています。

急な変化に対応できるよう、常に最新の気象情報を確認することを心掛けてください。

また、顕著な気象現象が予測される場合には、数日前から気象情報が発表されますので、おおむね、お出掛けの3日くらい前から目的地等の天気をチェックするよう、お勧めします。

お出掛け当日は、テレビや車載のラジオを通して伝えられる警報、注意報の発表や、日本気象協会など多くのお天気アプリを通した気象情報、また、防災行政無線などを通した情報取得の手段があります。

海や山、川の気象は、今いる場所ばかりでなく、その周辺の天気の影響も受けます。

夏のお出掛けを安全で楽しいものにするためには、最新の情報を得て、適切な行動を取ることが大切なのです。

 

外出先ごとのポイント

【海】高波、炎天下の熱中症が危険

海に行く際、特に気を付けたいのが「台風」。

お出掛けの前にテレビやラジオなどを通じて、台風が接近していないか、早い段階から確認してください。

接近すると強風と高波が岸へ寄せてきますが、海岸に風が吹いていなくても、沖合から来たうねりが海岸付近で急激に高波になることも。

また、天気予報で波の高さを知らせていますが、時には、予想の2倍もの高さの波が来る場合もあります。

こうした時、海水浴場では「遊泳禁止」が発令されます。

発令中は泳いではいけません。

海水浴場以外で泳ぐことは、監視員もいないため、さらに危険です。

波が高くない時でも、海岸に置かれた消波ブロックなどの護岸施設では海水の流れが複雑で、流される危険もあるので注意してください。

もう一つの注意点は「熱中症」。

気温や紫外線値は5月から上がり始めます。

炎天下では、水分補給を小まめに行ったり、体調に応じて冷房の効いた室内に移動したりするなどの対策が必要になる場合もあります。

 

【山】変わりやすい天気-雷が鳴ったらすぐ避難

「山の天気は変わりやすい」といわれます。

平地の皿つた風が山にぶつかって駆け上り、上空で冷えて雲をつくり、雨を降らせることも。

反対に、上空から風が下りると、雲はできづらくなります。

こうした理由に加えて、地形が複雑なため、局地的な天気の急変が起こりやすいのが山の特徴です。

山で警戒するべきことの一つは落雷です。

黒い雲が近づいてきた、雷鳴がゴロゴロと聞こえてきた、急に冷たい風が吹いてきた—このような時は、すぐに丈夫な建物の中に避難してください。

ゴロゴロと雷鳴が聞こえたら、雷は15~20㌔以内まで近づいていると推測されます。

これは決して安全な距離ではありません。

いつでもそばに雷が落ちる恐れがあります。

落雷の際、近くに建物がないと、大木のすぐ下に隠れようとする人もいますが、これは非常に危険です。

人体は木よりも電気を通しやすく、落雷が木から人体に移る場合があるからです。

木から4封以上離れた所に退避しましょう。

最低でも木の全ての幹や枝、葉から2封以上は離れてください。

姿勢を低くして耳をふさぎ、持ち物は体より高く突き出さないようにします。

もう一つ、注意することが、体がぬれて冷えることによる低体温症。

体の中心部が35度以下になり、震えや意識がもうろうとなる低体温症は、夏や、低山であっても起こり得ます。

軽装で山へ入ったり、汗による冷えを甘く見たりしてはいけません。

また、下着は速乾性のものを着用するなど工夫しましょう。

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【川】急な増水の兆候を見逃さない

渓流での水遊びや釣り、バーベキューなど、川遊びは楽しいものですが、天気の急変に伴う、急な増水などには特に注意しましょう。

川で遊ぶときはライフジャケットの着用などの安全対策を講じておくほか、天気の情報を小まめにチェックすることが大切です。

その場では雨が降っていなくても、上流が集中豪雨に見舞われれば、川は増水します。

2008年7月、兵庫県の都賀川で発生した水難事故では、周辺の局地的な豪雨のため、わずか10分間で1.3㍍肩も水位が上昇しました。

上流の方の空が暗くなっていないか、急に涼しくなっていないかなど、気を配ってください。

水かさが増えたり、濁ったり、木の枝が流れてくる場合も要注意です。

また、川の水かさが急に減ったり、山鳴りがするのは土石流(鉄砲水)のサインです。

こうした兆候が見られたら、速やかに川から離れ、高い所に上がること。雨やどりになるからと、橋の下などに移動することは極めて危険です。

また、雨がたくさん降った翌日に川へ出掛けることは避けましょう。

流れが速いばかりでなく、川底が見えなくなっていたり、前日の雨で川底の地形が変わり、思わぬ深みが生まれていたりする場合があります。

なお、川の近くに設置されたサイレンが急に鳴るケースがありますが、これはダムの放流による水位上昇を知らせるものです。

この場合も、速やかに川から離れ、高い場所に移動してください。

 

海では「離岸流」に警戒を

海では、天気が良くても注意すべき点があります。

海では岸に向かって強い風が吹くと、海水は波となって沖から海岸へ打ち寄せられます。

そうすると、水はどんどん岸にたまるので、どこかから沖に戻ろうとします。

この時、岸から沖の方へ向かう速い流れを離岸流と呼びます。

離岸流の大きさは海岸の構造により異なりますが、長さは沖へ数十程から数百ぢに及ぶこともあります。

幅は10~30も程度とあまり広くないのが特徴です。

流れのスピードは男子100な自由形の世界記録と同じくらいになることもあり、とても速いです。

海岸地形がへこんでいる場所や、波の形が周りと違う所、ゴミの集まっている場所、海の表面が周りに比べてさねついている所などは要注意。

また、近くに人工構造物がある所も、沖に向かう流れが発生する場合があります。

もし、離岸流に巻き込まれてしまった場合、流れに逆らって泳がずに、岸と平行に泳いで離岸流の場所から逃げること、沖向きの流れから抜け出せたら、岸に向かって泳ぐことを心掛けてください。

 

梅雨末期は集中豪雨が多発

梅雨明けの平年日は、九州、四国が7月中旬。

中国や近畿、東海、関東甲信、北陸、東北地方が同月下旬です。

梅雨明け間近のこれからは、梅雨前線が本州付近に停滞しやすくなります。

また、本州の南の海上で太平洋高気圧の勢力が強くなるため、高気圧の縁に当たる九州から関東には湿った空気が入りやすくなります。

長崎県を中心に大きな被害を出した「昭和57年7月豪雨」や、「平成23年7月新潟・福島豪雨」などもこの時期です。

梅雨が明けて夏の日差しが照りつけると、午後を中心に、夕立など天気の急変が。

夏の時期、小まめな天気情報の取得が大切になるゆえんです。

 

進化するお天気アプリ 空にかざすと周囲の雨量情報が分かる

天気の急変などの気象災害に備える第一歩は「小まめな情報収集」です。

お出掛けの場所や日時がほぼ決まり、当日が近づいてきたら、天気予報を確認しましょう。

「大気の状態が不安定」「急な雨に注意」「雷・突風・ひょう」などのキーワードが出てきたら要注意です。

気象庁では、警報・注意報に先立って注意・警戒を呼び掛けたり、警報・注意報の発表中に現象の経過、予想、防災上の留意点等を空にかざすと周囲の雨量情報が分かる解説したりするために「気象情報」を発表しています。

また、大雨や洪水、強風亨による災害が発生する恐れのあるときには「注意報」を発表。

さらに、重大な災害が起こる恐れのあるときは「警報」や「特別警報」を出して、警戒を呼び掛けています。

最近は、スマートフォンなどの端末を使って、外出先でも気象情報をリアルタイムに収集できます。

これらを活用しながら、周囲の状況の変化にも注意し、天気の急変に備えましょう。

日本気象協会では、天気予報専門サイト「tenki.jp」で各種情報を発信している他、今いる場所や何をしているかなど、それぞれの状態に応じた熱中症の危険度を知る「熱中症セルフチェック」を提供しています(https://www.netsuzero.jp/selfcheck)

また、スマートフォンを空にかざすだけで自分の周囲の雨量情報を、ほぼリアルタイムに表示できるお天気アプリ「Go雨!探知機-XバンドMPレーダー」も提供しています。

 

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