花粉撃退のテクニック

暖かな陽気とともに、空中に花粉が舞い、くしゃみや鼻水、

目のかゆみなどが起こる「花粉症」の季節がやってきます。

そこで、つらい症状を少しでも抑えるための掃除、洗濯の仕方をご紹介します。

スポンサーリンク


花粉を「家に持ち込まない」ことを心掛けよう

花粉症の症状を抑えるためのポイントは、花粉となるべく接触しないようにすること。

しかし、日常生活のなかで、花粉とまったく接触しないことはなかなかできません。

花粉が多い日はなるべく屋外を出歩かないこと、外出する時はマスクや眼鏡、

帽子などの保護具を活用する対策もありますが、屋内では「まず持ち込まないこと」

が大切です。

何も対策をしなかった場合、住宅内のハウスダスト1グラムの中には

10万個もの花粉があったとの調査もあります。

部屋では、換気のために窓を開ける必要がありますが、窓を約4分の1、

1時間にわたって開けた場合、屋外に飛散している花粉の3分の1が

家の中に侵入するとも。

これは6畳間に換算すると約1万5000個にもなります。

しかし、侵入経路はそれだけではありません。

着用した衣類や、外干しした洗濯物にも大量の花粉が付着します。

これらの要因を掃除や洗濯を通して抑えることで、効果的な花粉症対策を

行うことができます。

外出の際に着用していた衣類には、どれくらい花粉が付着しているのでしょうか。

飛散量が多い日を想定したライオンの室内実験では、

ポリエステルのフリースには10万8000個の花粉が付着。

ウールのセーターにも10万1000個の花粉が付きました。

これに対して、綿のシャツには1万2000個との結果が出ました。

この時、ポリエステルとウールの生地には静電気が発牛して、

花粉を付着しやすい状態になっていました。

では、静電気が発生していない状況ではどうでしょうか。

静電与を除去しながら実験を行った場合でも、けば立ったウールに付いた花粉の量は、

綿のシャツの約3倍に。

付着には、けば立ちの影響が無視できないことが分かりました。

さらに、外出先から帰宅した際、服を払うと、服に付いた花紛の量は

約20%減少することも判明しました。

実験から、衣服に花粉が付着する原因としては、衣類が静電気を帯びること、

生地がけば立っていることが挙げられます(「花粉の付着に対する要因」参照)。

花粉を撃退するには、効果的に掃除することに加え、

表面の凹凸が少ない衣類を着用すること、

付着した花粉を落としてから家に入ること、

綿とポリエステルなど、こすれても静電気が発生しにくい服の着合わせをすること、

洗濯の際、柔軟剤を使ったり、外出前には静電気防止スプレーを噴霧する

など衣類の静電気対策を行うことが望まれます。

花粉症の症状を少しでも抑えられるよう、これらの方法を組み合わせて活用しましょう。

ここに注目

◇効果的な掃除
◇表面の凹凸が少ない服を着る
◇帰宅時には花粉を払い落とす
◇静電気を防止する洗濯を行う

掃除のポイント

床のフローリングは朝の雑巾がけを

花粉がたまりやすい場所は、玄関や窓際のほか、

リビングのソファやカーペットの繊維、畳の目、

服を脱ぎ着する脱衣所やトイレなどです。

このような場所は特に、重点的に掃除することが大切です。

家の中に侵入した花粉は時間をかけてゆっくりと落下していきます。

そのため、人が寝ている間に落下した花粉は、朝、床に積もっています。

フローリングなどの床の掃除では、いきなり掃除機をかけると

花粉が舞い上がってしまいます。

そのため、まず、ウエットタイプのお掃除シートや、

ぬれ雑巾で床を拭いてから花粉を除去し、掃除機をかけるのがお勧めです。

目に付きにくいテレビやパソコンの裏は、見落としやすいことに加えて

静電気が発生するため、花粉が付きやすい状態です。

掃除の際は忘れずに拭き掃除を行ってください。

洗濯のポイント

衣類のこすれ合いによる静電気を防ごう

柔軟剤の使用

物質同士がこすれ合うと静電気が発生する場合があります。

この静電気に花粉が引き寄せられます。

粒子が細かいほど、その傾向は強くなります。

また、ウールやポリエステル素材の衣類に静電気が発生すると、

花粉の付く量は2倍近く増える場合があります。

しかし、洗濯を行う時、ちょっとした工夫で静電気によって花粉が

付着する要因を除くことができます。

その一つが柔軟剤を使用することです。

柔軟剤を使うと、繊維同士の滑りがよくなり、

衣類同士のこすれ合いによる静電気の発生を抑えられます。

また、柔軟剤自体にも静電気を逃がす性質があります。

飛散量が多いタイミングを避ける

干す時間の工夫

花粉が多く飛散する時期、洗濯物はいつごろ干せばいいのでしょうか。

スギ花粉は夜間に飛散しないともいわれています。

花粉の付着を抑えるためには部屋干しがいいのですが、外干しの場合、

深夜から早朝にかけてがいいようです。

関東地方の場合、近郊から花粉が飛来する午前10時ごろと、

遠方から花粉が飛来する午後3時ごろの花粉量が多いとの調査もあり、

これらの時間帯を避けて干すのも一つの方法です。

最新の花粉量については、「環境省花粉観測システム(はなこさん)」など

でも知ることができます。

ぬれた服は花粉が付きやすい

乾いたらすぐ取り込む

外干しの場合、衣類にはどれくらい花粉が付着するのでしょうか。

ライオンの調査では、外干しを約5時間行った場合、

花粉の飛散量が多かった日も少なかった日もともに、

洗濯してぬれた衣類の方が多く付着し、2~3倍もの多くの花粉が

付着することが分かりました。

洗濯物を干す時は、衣類同士を密着しないようにすると

風通しがよくなり、早く乾きます。

乾いた衣類から順番に取り込むと、衣類が花粉にさらされる時間を

短くできるとともに、風通しがよくなって早く乾き、一層、

花粉が付く量を減らすことができます。

静電気が起きない「着合わせ」は何?

花粉が服に付く大きな要因となる静電気。

どんな素材の服や着合わせが静電気を発生させてしまうのでしょうか。

繊維にはマイナスの静電気を帯びやすい(=帯電)もの、

プラスの静電気を帯びやすいもの、静電気を帯びにくいものがあります。

マイナスの静電気を帯びやすい素材はアクリルやポリエステルなどがあります。

また、プラスの静電気を帯びやすいものにはナイロンやウールなどが挙げられます。

一方、静電気を帯びにくい素材は綿や麻があります。

電気はプラスとマイナスが引き合うので、ナイロンとアクリル、

ウールとポリエステルなどの素材の組み合わせで服を着合わせると

静電気が起きやすくなります。

一方、静電気の帯びにくいもの同士の綿と麻や、

ともにマイナスの静電気を帯びやすいアクリルとポリエステル、

ともにプラスの静電気を帯びやすいナイロンとウールの着合わせなどは、

花粉の付着を招く静電気の発生を抑えます。

また、静電気の発生は空気が乾燥した条件で強く起こります。

帯電しやすいのは「かばんとこすれる部分」

外出先から帰宅して花粉を落とそうと、コートの肩周辺を集中的に払っていませんか?

花粉は静電気によって付着するケースが多いことから、

体のどの部分に静電気が発生しやすいかを測定しました。

測定の結果、男性は「かぽんとこすれる部分」「ふくらはぎ」

「スラックスの裾」が多く、女性は「かばんとこすれる部分」

「コートの裾」に静電気が発生しやすくなっていました。

上半身より動きが大きい下半身の方が静電気が発生しやすく、

花粉が付着しやすくなるのです。

外出先から戻って花粉を払う場合は肩や胸、腕だけでなく、

かぽんと衣服がこすれる部分やコートやスラックスの裾なども忘れずに行いましょう。

また、お出掛け前に静電気防止スプレーを使うことも効果的です。

記事下

スポンサーリンク


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください