〝写真は思い出が話まった宝物〟と思いつつ、撮りっ放しで保存場所もバラバラ、消えてしまう不安も…。
そんなことになっていないでしょうか。
そこで、デジタル写真をパソコンで管理する際の基本についてまとめてみました。
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メタボから迷子ヘ
デジタル写真の整理が大変な原因として、「複数の機器で写真を撮影すること」と「撮影枚数の急激な増加」が挙げられます。
例えば、子どもが生まれてからしばらくの間は、この現象が顕著です。
コロコロ変わる表情、日々成長するわが子の姿-お父さんお母さんは、それぞれのカメラで撮影。
同じような写真が何枚あっても、全てが〝特別な一枚〟だから捨てられない。
あっという間に、写真があふれかえる〝写真メタボ〟に。
そして、撮ったままにしておくと、せっかく撮った写真が、いざ見たいときに見つからない〝思い出迷子〟になってしまうのです。
ワンポイント アドバイス
事前にチェックしたいのが時刻の設定。
後から見返した時に、正確な撮影日時が分かるよう、正しく設定
しておきます。
特にデジタルカメラは、手動で日時を設定する必要がある場合が多いので、
必ず確認しましょう。
1ヵ所に集めて保存
写真が〝迷子〟にならないよう、まずは1カ所に集めることから始めましょう。
どの機器で撮った写真も〝全てここにある〟と言える場所をパソコンの中に作ります。
ここでは、その場所を「写真ボックス」と呼ぶことにします。
パソコンでは容量が足りないという場合は、外付けハードディスク(HDD)などを使ってもいいでしょう。
写真管理のソフトは使いません。
便利な面はありますが、将来的にソフトがなくなってしまったり、新しいパソコンでは互換性がなく使えなかったりすることがあるからです。
写真整理は、時間と手間が掛かる作業。
だからこそ、何度もやり直す必要がないようにしたいものです。
ワンポイント アドバイス
カメラからパソコンに写真を移す際、「移動」ではなく「コピー」するということを心掛けてください。
移動の途中で失敗し、データが消えてしまうということもあります。
コピーが問題なく完了したことを確認した上で、カメラの写真は消すようにしましょう。
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フォルダーの命名規則
写真ボックスの中を、イベントごとにフォルダーで分けます。
このフォルダー分けが終われば、整理は完了です。
フォルダーの命名規則を統一することがポイントです。
まず「年月日」を半角数字で入力します。
例えば、きょう2017年6月10日であれば「20170610」とし、月や日が一桁の数字の場合は必ず「O」を入れます。
写真を見返すときに、時系列で並べることで、思い出がよみがえり、捜しやすくなります。
数字の後ろには、そのフォルダーに入れる写真の内容を簡潔に入力します。
例えば「鎌倉旅行1日目」など、タイトルを見ただけで、どんな写真か思い出せる名前を考えましょう。
同じ日付でも、内容が異なる場合は、多くなりすぎない範囲でフォルダーを分けてもいいでしょう。
日付と内容の間は、「ハイフン」もしくは「アンダーバー」を入れると見やすくなります。
「スペース」でもいいですが、パソコンによってはスペースが読み込めない場合があります。
ワンポイント アドバイス
フォルダーには「作成日時」の情報があるので、フォルダー名に年月日を入れる必要はないと思う人もいるかもしれません。
ただ、フォルダーにあらためて写真を追加すると「更新日時」が変わり、並び順が変わってしまうことがあります。
フォルダー名に日付を書いておけば、確実実に正しい日付順での並べ替えが可能になります。
バックアップは必ず
デジタル写真を保管する上で認識しておきたいのが「電子機器は必ずいつか壊れる」ということです。
大事な写真を失わないよう、必ず別の場所に同じ写真を持っておく「バックアップ」をしておきましょう。
簡単で確実なのは、写真ボックスの全ての写真が入る容量の外付けHDDにコピーすることです。
また、パソコンに標準装備されているバックアップ機能や、外付けHDDに付属されているバックアップソフトを活用してもいいでしょう。
グラウトを使う注意点
現在、さまざまなグラウトサービスがあり、そこに写真を保存しているという人もいるかもしれません。
バックアップの一つとして使うのはいいと思いますが、クラウドだけに保存しておくのは注意が必要です。
これまでも、途中から容量制限が加わったり、有料サービスに変更になったり、さらには、サービス自体がなくなったりしたケースもありました。
〝変更のお知らせ〟に気付けばいいのですが、気付かなかった場合は、知らない間に大切な写真を失うということにもなりかねないのです。
ショートカットも活用
紙でプリントするためにも、お気に入りの写真を集めたフォルダーを作りたいという人に提案です。
「お気に入りフォルダー」を作る場合、写真ボックスの中身はそのままに、写真をコピーするのではなく、選んだ写真のショートカットを集めるようにしてください。
ショートカットであれば、後から削除しても写真自体は消えないので安心です。
何より、同じ写真が複数枚あるという状況は、整理が煩雑になり、データ量も膨大になってしまいます。
テレビで楽しもう!
最近のパソコンの多くは、HDMIケーブルで簡単にテレビとつなげられます。
テレビは〝巨大なフォトフレーム〟に早変わり。
アルバムを広げて、顔を寄せ合って見ていたように、テレビに大きく映し出した写真を、みんなで見ることができます。
一方で、スマートフォンは〝番小さなフォトフレーム〟に。
バックアップの一つとしてクラウド上に保存しておけば、いつでもどこでも思い出を振り返ることができます。
デジタル写真は、映すサイズも持ち歩きも自由自在。
デジタルならではの楽しみ方を試してほしいと思います。