夏休みシーズン。車で帰省したりドライブに出掛けたりと、運転する機会も増えますが、事故には気を付けたいものです。
そこで、ドライブを安全に楽しむためのポイントをまとめました。
スポンサーリンク
プランを立てる
日頃から仕事で頻繁に車を運転している人や、休日だけ運転する人など、運転の技術や経験値は千差万別です。
しかし、運転に慣れている人も、そうでない人も、長距離や慣れない土地での運転は疲れやすく、事故の危険も高まります。
車でのお出掛けを安全で楽しいものにするためには、事前に無理のないプランを立てることが大切です。
①走行距離を考える
ドライブや観光の計画を立てる時は、「走行距離」からプランを考えると、無理のないスケジュールを組めます。
1日の総走行距離の目安は、高速道路なら500㌔です。
これは、およそ東京-大阪間に相当します。
一般道なら250㌔です。
しかしこの数値はあくまで目安であり、「とりあえず走れる距離」です。
現実には渋滞によるロスタイムなどが発生しますし、休憩や食事・観光などの時間分を差し引いてプランを決める必要があります。
また、無理のない平均的な速度は、高速道路なら時速60~70㌔。
一般道なら20~30㌔程度。
これを目安にして目的地までの時間を計算すると、余裕のあるプランを立てることができます。
②優先順位を付ける
出掛ける前に「最優先で行くポイント」「可能なら行きたい場所」など、目的地に優先順位を付けておきましょう。
優先度の高い場所からのルートを事前にチエックしておけば、時間のロスも少なく回ることができますし、万一時間が足りなくなった場合は、順位の高い所だけを回るといった調整も容易になります。
こんな渋滞回避も
①目的地の手前で降りる
高速道路のインターチェンジ(出入り口)は、人気の高い観光地であればあるほど渋滞し、混雑します。
これは、主に料金所での支払いや、一般道との合流地点での信号待ちなどによるものです。
この渋滞を回避するためには、目当てのインターチェンジの一つ手前で降りることを検討してみましょう。
渋滞の列に並ぶより、一つ手前から一般道を通って目的地に向かった方が早く到達できることがよくあります。
②右折車線側にあるインターチェンジから入るのを避ける
一般道の交差点付近は、比較的、渋滞が発生しやすいポイントです。
中でも右折車線から高速道路のインターチェンジヘと入っていく交差点は、最も渋滞しがちです。
右折レーンが短い道路ほど、本線までさかのぼって渋滞になるケースがあります。
その結果、右側1車線は、後続の直進車まで渋滞の影響を受けてしまうのです。
そのため、可能であれば左折してインターチェンジに入るようなコースを選ぶといいでしょう。
高速道路での強風対策
車が横からの突風や強風にあおられて事故を起こすケースがあります。
この中には、突然の横風にドライバーが慌てて運転操作をしてしまい、引き起こされる事故も少なくありません。
突風や横風が吹きやすい場所は。
橋の上やトンネルの出口、防音壁の切れ間などです。
こうした場所を通る際にドライバーが心掛けてねくべきことは、「スピードを落とす」「急ブレーキを避ける」「不要なハンドリングをしない」ことです。
例えば、トンネルの出口や橋の上に差し掛かったら、加速せず、いつでも減速できる状態にしておきましょう。
ただし、減速する時も急ブレーキは禁物。
後続車との車間距離が短ければ、場合によっては追突事故を招きかねませんし、何もない所での先行軍のブレーキランプは、後続車に不安やパニックを与えてしまいます。
緩やかにブレーキをかけて、少しずつ減速するようにしてください。
また強い横風に動揺しないように、ハンドルは両手で押し付け気味に握るようにし、不要なハンドリングをしないようにしましょう。
もし、突風に車が流されそうになっても、焦って風を受けた方向にハンドルを切らないこと。
そうした余計なハンドル操作をすると、かえって危険です。
スポンサーリンク
サービスエリアを上手に使う
高速道路や有料道路には、サービスエリア(SA)やパーキングエリア (PA)があります。
場所によって異なりますが、平均すると、SAはだいたい50㌔間隔で、PAはおよそ15㌔間隔て配置されています。
PAよりSAの方が規模が大きく、休憩スペースや売店のほか、レストランや給油所などの設備が充実している所も多くあります(レストランや給油所のないSAもあります)。
長時間にわたり運転していると、どうしても疲れが出てきて集中力も途切れがちになります。
安全なドライブを楽しむためにも、SAなどを利用して、少なくとも2時間に1度は休憩を取りましょう。
最近では、温泉に入れたりメリーゴーラウンドや観覧車があったりと、便利でユニークなサービスを行っている所も多くあるので、SA自体をドライブの目的地の一つに入れてもいいかもしれません。
意外と多いエリア内の事故
意外と多く発生しているのが、SAやPA内での事故です。
例えば、駐車スペースを出入りする車同士の接触事故や歩行者との人身事故。
観光シーズンの駐車場は常に車が出入りをし、子どもや高齢者などの歩行者も多いため、いつも以上に注意が必要です。
ほかにも、車の扉を開けた時に隣の車にぶつけてしまうケースや、大型バスや車の間から人が出てきて接触してしまったなどという事例もあります。
ドライバーにとってエリア内は、空いている駐車スペースを探そうとして、周囲への注意がおろそかになりがちです。
SAやPAを使う際は、進入時の先行車への追突に注意し、同じく後続車の追突を避けるためにも急ブレーキを踏まない、車と車の間をすり抜ける歩行者に注意することが大切です。
繊切ンネル内の注意
高速道路からトンネルに入ると、知らず知らずのうちに速度が落ちていることがあります。
トンネル内は壁が車と近いため、後ろに流れていく景色が速く感じられます。
そのため無意識のうちにアクセルペダルを緩めてしまうのです。
その場合、他の車の流れの妨げにならない状況であれば、無理にスピートを上げる必要はありません。
また、よく晴れた日などは、暗いトンネルを抜けた瞬間、前方を走る白系の色の車などが見えづらいことがあります。
同様に、トンネル内は暗いため、黒系の車を認識しづらいことがあります。
そのため、トンネルを出ても少しの間、テールランプをつけておくようにすれば、後続車へのアピールになります。
さらに、トンネル内や夕暮れ時には、暗くなる前に早めにテールランプをつけるようにすれば、追突されるのを防ぐことにもつながります。
お出掛け時はここを確認!
①タイヤの空気圧
特に長距離ドライブをする前には、必ずタイヤの空気圧をチェックしましょう。
空気圧が少ないとパンクやバーストを起こしやすくなります。
これらは高速道路でJAFに寄せられる救援依頼内容で、一番多いトラブルなのです。
大空気圧計を使って自分でチェックすることもできますが、有人のガソリンスタンドであれば、給油の際に計測してもらえるところがほとんどです。
②燃料が十分にあるか
高速道路でのトラブルで多いのが「燃料切れ」です。給油できるサービスエリアが基本的に約50㌔ごとにあるとはいえ、地域によっては、もっと離れている区間もあります。
燃料の残量は事前によくチェックしておきましょう。
③電装品の使用
電装品とは車のエアコンやウインカーといった電気関係の部品のことをいいます。
車のバッテリーはエンジンの回転によって蓄電されますが、電装品は、この電気を使って動いています。
エンジンを停止中にハザードランプやカーナビなどの電装品を使い続けたことによって、バッテリーが上がってしまったという例がよくありますので、注意が必要です。