「頼まれごとを断れない」
「人に嫌われるのが怖くて自分の意見が言えない」
「休み時間の雑談が苦手。とぎれると極度に不安になる」
人と接する場面で不安・緊張を強く感じてしまう場合、
それは社交不安症(SAD)のサインかもしれません。
社交不安症(SAD)は適切に治療をすれば改善します。
こちらの記事で社交不安症(SAD)の理解を深めましょう。
取引相手の課長や自分の上司に意見を言えず、同僚にも遠慮してしまうAさんのケース
嫌われたくなくて、無理なお願いを断ることができないBさんのケース
社交不安症(SAD)とは?
主張が強い人に自分の意見を伝えるのは誰にとってもストレスなことです。
そのような「対人相互関係」で自己抑制が強いと、社会生活に支障をきたす社交不安症(SAD)の可能性があると言えます。
性格の問題とあきらめないでください
社交不安症(SAD)は今まで見過ごされてきた疾患と考えられています。
家族などの身内だけでなく、様々な人達と接することが必要な現代社会の中で安心して毎日を送るために、社交不安症(SAD)について理解を深めていくことが大切です。
適切な治療をすれば改善します。
社交不安症(SAD)は、脳内の神経の働きが乱れ、反応しすぎてしまうことが一因と考えられ、適切な治療をすれば、改善します。一人で悩まずにまずは医療機関を受診し、先生に相談してみましょう。
社交不安症(SAD)の特徴的な症状
人との交流(対人相互関係)で、自分の意見がうまく伝えられないと日常生活に支障が生じます。
社交不安症(SAD)の方は人との交流に対し、普通の人よりも相手の顔の表情に対する脳の反応が過敏になっているといわれています。
ご自身の性格の問題だとあきらめる必要はありません。
社交不安症(SAD)を改善するためのポイント
ポイント① 治療の基本はお薬の服用と精神療法
社交不安症(SAD)の治療の柱は「お薬の服用」と「精神療法」です。
お薬の服用は、脳内の神経の働きのバランスを整え、恐怖や不安を和らげます。
また、カウンセリングなどの神経療法によって今までの不安に陥りやすい思考パターンを修正し、別の見方もできることを認識していただきます。
ポイント② 焦らず、じっくりと治療していきましょう
下記に社交不安症(SAD)の治療経過を示しています。
社交不安症(SAD)の場合、治療をして効果が実感できるまでには個人差はありますが、数か月かかります。
焦らずにじっくりと治療を続けることで回復・改善し、強い不安を感じる事が少なくなります。
治療を続け症状が改善してくると、今まで避けてきたような場面(人前で自分の意見を話すことなど)でも落ち着いて対処ができるようになります。不安に対処する経験を少しずつ積み重ねることで、自分に自信を持ち、あなたらしく社会生活を送っていきましょう。
治療の経過について
不安症状を改善するお薬の服用とカウンセリングなどの精神療法を行いながら症状の改善をはかります。