歯を大切に。丁寧なケアで生き生きとした生活を

厚生労働省と日本歯科医師会は平成元年から「8020運動」を展開しています。「8020」とは。「ハチ・マル・ニイ・マル」と読み、「80歳になっても、自分の歯を20本以上保とう」という運動です。

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親知らずを胆く28本のうち、自分の歯が20本以上あれば、ほとんどの食べ物をかみ砕け、おいしく食事ができるとされています。
自分の歯は、40代を境に急速に減ってしまいます。
現在の平均では、70歳で20本未満まで減っているのが現状です。歯を失う原因の約74%が「むし歯」と「歯周病」によるものです(8020推進財団の調査)。


今回紹介するセルフケアをはじめ、食生活や睡眠、適度な運動など、むし歯や歯周病を防ぐため、生活習慣を見直し、改善していきましょう。口の中の健康を保つことは、生き生きとした人生を送っていける秘訣です。

むし歯ができる4つの要因

むし歯は、□の中の細菌、糖分の摂取、歯の質などの要因が絡み合って発生します。むし歯菌は、歯垢(プラーク)をすみかとし、酸を産生することでむし歯が生じます。毎日の歯磨きでしっかりと歯垢を取り除くことが大切です。


歯周病の発生要因

歯と歯ぐきの境目に歯垢・歯石がたまると、その中にいる歯周病菌が歯ぐきに炎症を引き起こします。さらに、免疫力が落ち、生活習慣の乱れが加わると、歯ぐきの出血や腫れが続き、最後には歯が抜けてしまいます。

口の中のチェックリスト

下記の中で当てはまる症状があれば、かかりつけの歯科医に相談しましょう。

□ 歯肉が腫れる

□ 口の中が粘る

□ 息が臭い

□ かむと痛い

□ 歯がグラグラする

□ 歯肉から出血する

□ 歯垢・歯石が付いている

□ 歯肉がむずがゆい

□ 歯肉からウミが出る

□ 歯と歯の問に隙間ができた

幼児・学童期はフッ化物でむし歯予防

奥歯のかみ合わせ部分には複雑な溝があり、ここに歯垢がたまってむし歯になりがちです。特に幼児・学童期はむし歯の多発期でもありますので、むし歯になる前に、フッ化物入りの歯磨合剤の使用やフッ化物洗□は、むし歯予防に非常に有効です。

フッ化物の特性

●フッ化物は歯の表面の歯質を強くします
●フッ化物はむし歯になりかかった歯の再石灰化(なおす働き)を促進します
●歯垢の生成を抑えます

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正しく磨こう

自分の歯を守っていくために、一番大切なセルフケアが、毎日の歯磨きです。
「8020」を目指し、正しいブラッシングで手入れしていきましょう。

ブラッシングはきちんと

当て方=毛先を歯面(歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目)にきちんと当てる。
磨く力=150~200gの軽い力(毛先が広がらない程度)で磨く。

デンタルフロスや歯間ブラシを活用

歯ブラシでは除去しにくい歯間の歯垢は、デンタルフロスや歯間ブラシの活用が効果的です。
デンタルフロス=デンタルフロスは弾力性のある細い繊維の束です。歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間に付着した歯垢をかき出します。
歯間ブラシ=隙間のある歯と歯の間を効果的に清掃します。I型やL型など、さまざまなタイプがあります。隙間に合わせ、自分に合った物を選びましょう。

各年代での注意点

生涯にわたる健康な歯作りは、胎児期からスタートします。ここでは、各時期に気を付けたいポイントを紹介します。

胎児期

子どもの歯は、妊娠中に作られます。歯の質は、この時にほぼ決まっています。母親は栄養バランスの良い食事を取ることが大切です。
また、妊娠中はホルモン分泌の変化により、むし歯や歯肉の炎症になりやすい状態にあります。歯周病は低体重児出産や早産の原因となることがあるため、定期的に歯の健診を受けるのが理想です。治療は4~7ヵ月の妊娠安定期に行いましょう。

乳幼児期

きれいに生えそろった乳歯は、永久歯の健康にも関わります。乳歯は生後6~8ヵ月ごろから生え始め、3歳ごろに生えそろいます。その後2~3年が最もむし歯になりやすい時期です。むし歯予防のためにも、定期的な健診を受けましょう。

学童期

永久歯の生え替わりは5~6歳から12~13歳ごろまでに行われます。
乳歯が抜けたり、永久歯が生えたりして、歯並びがデコボコ。歯ブラシの当て方に注意したい時期です。 乳歯の実に生えてくる最初の永久歯、第一大臼歯は生涯にわたり咀噌の中心となる歯です。しかし、生えるまでに1年~1年半ほどもかかります。生えたては背が低く、歯ブラシの毛が届きにくいので注意が必要です。

思春期

思春期はホルモンバランスの乱れや生活の変化により、歯ぐきの腫れや出血などの歯肉炎が起きやすい時期です。歯磨きの時に、歯ぐきもチェックしましょう。
また、外出時の飲食や、間食の増加など、むし歯に対するリスクが高くなってしまうのも思春期。むし歯の原因となる歯垢をしっかり取り除くことが大切です。

成人期

成人期は仕事や家事等の忙しさで、歯や歯ぐきのケアを怠りがちな時期です。
歯肉炎が増加し、歯槽骨や歯根膜にまで炎症が進行した歯周炎もみられるようになります。
日頃の自分の歯を磨く癖を見直し、磨き残しがないように入念に、1本1本、丁寧に時間をかけて磨きましょう。

壮年期

40歳代以降は、歯周病などにより歯を失う人が増えてきます。働き盛りで歯科医院へ行く時間もなく、手遅れになりがち。また、年齢とともに歯ぐきが退縮し、歯根が出てくることがあります。この部分はエナメル質よりも軟らかく、むし歯になりやすいので注意が必要です。
年に1~2回は、定期的に歯科健診を受けましょう。           `

高齢期

65歳以降になると、歯を失うケースが増えてきます。
8020は残っている歯が20本以上なければならないといった厳密なものではありません。
歯の本数が減ったとしても、残った歯を大切にするとともに、義歯などの治療を受けることや、セルフケアを続けようという意識が大切です。
その予防対策が、より長い間、食事や会話を楽しむことにつなかっていきます。

記事下

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