今年も残すところあとわずか。
この時期は、年越しの準備などで大忙しです。
年末の大掃除もと思っても、
なかなか手を付けられずにきた人のために、
今からできる大掃除のポイントご紹介します。
年末掃除のポイントは省エネ、時短
年末は、普段手の届かない場所まで
きれいにしたいもの。
そこで、時間が限られている人のためにも、
的を絞った効率的な掃除の仕方を紹介します。
ポイントは、あまり労力を使わずに、
短時間にたくさんの汚れを落とすこと。
家中の乾いた部分は「から拭き」で、
水回りの汚れは「漬け置き」で
一気に落としましょう。
きっとすっきりとしたお部屋とともに、
晴れやかな気持ちで新年を迎えられるでしょう。
準備するもの
軍手…安価なものでOK。
滑り止めのゴムなどが付いていないものを準備。
重曹…プラスチックなどを痛めない程度の研磨剤。
油汚れや消臭に効果がある。弱アルカリ性。
クエン酸…酸性の粉末で、
アルカリ性の汚れや水あか落としに。
雑菌の繁殖も抑制。
多くの場合、小さじ1を水200ccで
溶かしたクエン酸水として使用。
過炭酸ナトリウム…酸素系漂白剤。
消臭、除菌の効果がある。
部屋中を軍手でから拭き
テレビの背後や棚の上など、
一見目立たないところにも、
ほこりがたまっています。
そのほこりは、人が前を通るたびに
空中に舞うので、
放置すると部屋に広がります。
ほこりを拭き取るには、
水拭きより、から拭きの方が効率的。
例えば窓の土ぼこりを
水拭きしてしまうと、
かえって落ちにくくなってしまいます。
ほこりも同様です。
から拭きに軍手を使うと
細かいところも指先でかき出せるので、
隙間の掃除が格段にしやすくなります。
軍手に付いたほこりは、
随時ごみ箱にこすり落としてください。
汚れた軍手は左右入れ替えて使えば、
無駄なく2度使えます。
天井に近いところから
ほこりは棚の上などの
高い位置から下に落ちてくるため、
天井に近いところから床に
向かって掃除していくのが鉄則です。
まずは電灯のカバー、カーテンレール、
冷蔵庫や棚の上などから
軍手でから拭きします。
次に棚の内側や壁時計、
テーブル、テレビや棚の後ろなど。
最後に床、窓の桟、
家具の隙間などを拭きます。
窓ガラスは上から下に一方向で
窓ガラスは上から下に
一方向に拭くと、
跡が残らずピカピカに。
網戸も、から拭きしましょう。
指先を使えば桟まできれいに。
頑固な汚れは少量の水と重曹で
から拭きしても落ちない汚れは、
軍手の表面に、ほんの少し、
水と重曹を付けて、
汚れをこすり落としましょう。
汚れを落とした場所の上から、
クエン酸水を掛けてさらに
から拭きすると、
きれいに仕上がります。
靴下を代用しても
軍手の代わりに、
使わなくなった靴下を使用してもOK。
小さな子どもがいる家庭は、
子どもの手に靴下をかぶせると、
楽しんで掃除してくれます。
水回リは一気に漬け置き
水回りは「漬け置き」で
楽々お掃除ができます。
お風呂やキッチンのカビ、
排水溝の汚れ、茶渋は、
一つ一つ磨くと労力と時間が
掛かりますが、
過炭酸ナトリウムを溶かした
湯の中に漬け置きすれば、
手間を掛けずにきれいになります。
風呂場ではプラスチック桶、
椅子、シャンプー台、石けん台など。
キッチンではお玉や包丁、
ボウルなどの調理道具、食器、
三角コーナーを漬けておくといいでしょう。
付け置き掃除の手順
①浴槽やキッチンのシンクに
40~70度の湯を張る。
過炭酸ナトリウムは40度以上で効果を発揮。
湯の温度が熱すぎても排水溝や容器を
傷めてしまうので、
蛇口から出る最大温度がベスト。
お風呂上がりに、そのまま浴槽の残り湯を
使うのもおすすめです。
②湯に過炭酸ナトリウムを投入する。
分量は湯10㍑に対し100㌘程度。
③汚れを落としたいものを、
汚れている部分が満遍なく
漬かるように入れ、
3時間以上漬け置きする。
④漬けておいたものを軽く洗い流す。
排水溝汚れも
風呂場とキッチン、
どちらも気になるのが
排水溝周りの備品。
嫌な臭いもきれいになくなります。
排水溝本体は、
ふたを開けてお湯を掛け、
過炭酸ナトリウムをまいておいておくと、
力を入れずにさっと磨くだけで
きれいになります。
※過炭酸ナトリウムを使った漬け置きでは、
アルミや生の木の素材は、
黒ずみの原因になるので注意。
また、塩素系洗剤と一緒に使用しない。
知っていると助かる!Q&A
Q 蛇口周りの汚れや、流しの中
の水あかが気になります。
A クエン酸水を吹き掛けて布
でこするとピカピカになります。
Q 洗面台にヘアピンのさびがつ
いてしまいました。
A クエン酸と塩を小さじ1ずつ
振り掛けて布でこすり落とし、
水で流してよく乾かしましょう。
Q 年末は換気扇の掃除をイメージ
しがちですが……
A 換気扇は油汚れ。油は寒いと
固まります。
冬に掃除するには余計な手間が
掛かるので、大掛 かりな油汚れは
暖かい時期に回してもいいでしょう。