梅雨の時季は湿度が高く、カビが発生しやすくなります。
数日留守にして帰宅すると、部屋のニオイが気になる--
なんてことも。
そこで今回は「家の中のニオイ対策」についてご紹介します。
水回りは要注意!
家のニオイで一番気を付けたいのは、
台所、浴室、洗面所など排水口がある所。
ヌメリからニオイが発生します。
パイプ洗浄剤だけでは落としきれないこともあるので、
使用後は水を流し、排水口専用の長いブラシで
届く限りの所まで汚れを落としましょう。
100円均一ショツプには、
ピンポイントに使える便利グッズがたくさんあります。
特にトイレのブラシ類は、
衛生面から頻繁に替えた方がいいので、
100円の使い捨てで十分。
温水洗浄便座(シャワートイレ)の
「ノズル専用ブラシ」などもあります。
梅雨前は大掃除にオススメの時期です。
年末のように寒くないので、
外に出やすく体も動きますし、
何より梅雨前に家中のそうじを丁寧にしておくと、
カビやニオイの発生が全く違います。
カビの原因は、湿度、温度に加えて雑菌やホコリなど。
布製品には目に見えないカビが発生していることもあり、
そうなると健康にもよくありません。
ぜひ、今、気になるところから手を付けましょう。
できれば除湿器が1台あると、
どこにでも移動して使えるので、
かなり便利です。
気持ちのいい住まいは″ちょっとした工夫″から。
コツを押さえれば、いい状態を楽にキープできます。
台所・トイレ・バス
大前提……水回りは清潔に、ぬれたままにしない。
生ごみはよく水を切って捨てる。
●一日の最後に水を流す
台所仕事やお風呂の後、10~20秒、水を流します。
排水トラップなどにたまる水をキレイにすることで、
夜中の雑菌繁殖を抑え、ニオイを防ぎます。
●生ごみには酢をスプレー
スプレーに扉を入れておき、かけてからごみ箱へ。
酢は砂糖など他の成分が入っていないものを。
●気になるなら生ごみを冷凍
生ごみも元は食べ物。調理直後に水を切り、
ビニール袋に入れて冷凍すれば、絶対臭いません。
冷凍室に生ごみ専用エリアをつくり、カゴを置くとよいでしょう。
●冷蔵庫の中はカゴ使いが便利
冷蔵庫の中はアルコールスプレーやシートを使って清潔に。
「調味料セット」「バター、ジャムセット」など、
グループ分けしてカゴ収納すると、出し入れや掃除が楽です。
扉の開閉時間も短くなり節電にも!
●トイレ・浴室は小まめに掃除
この時期は菌が繁殖しやすいので、小まめに掃除を。
浴室は乾燥させるのがポイントです。
服・洗濯物
大前提……干などで湿った服を洗濯機の中に放置しない。
部屋干しは”少しでも早く”乾かす。
●洗濯槽は2~3週間に1回洗浄する
洗濯槽の汚れやカビが服に移り、
部屋干しで雑菌が繁殖して臭うケースがほとんど。
洗濯槽の洗浄と、洗濯後はふたを数時間開けて
乾燥する習慣をつけましょう。
●脱いだ服の置き場所も大切
すぐに洗濯しない場合は、
汗で湿った服を洗濯機の中に入れておくと
カビが生えることも。
通気性のよいカゴに入れたり、
ハンガーにかけて乾かすなど工夫を。
●臭うなら漂白剤や煮る裏ワザも
色柄モノの服は酸素系か酵素系漂白剤で脱臭を。
液体がオススメです。ニオイが気になる体操服など、
綿100%で白い服なら鍋で煮るのも手。
沸騰したお湯で5~10分煮て、水洗いします。
布用の除菌・消臭スプレーを使う場合は、
干す前のぬれている時に使うのが効果的です。
●外出先でついたタバコのニオイなど
霧吹きなどで1回ぬらして消臭スプレーを
してからアイロンをかけるか、
消臭スプレー後にスチームアイロンを。
ぬらせない服はクリーニングヘ。
●間隔を空けて風を当てて干す
部屋干しは間隔を空けて、早く乾かすことが重要。
バスタオルはキッチリ重ねず、ずらします。
ジーンズは履いた状態のような筒状で干すこと。
扇風機や除湿器を使うと、乾く時間は半分ほどに。
ニオイを消そうと柔軟剤を大量に使うのは、
乾きにくくなり逆効果です。
寝室・リビング
大前提……エアコンのフィルターは、
2週間に1回くらい掃除機でホコリを取る。
●カーテンを洗うなら梅雨前に
湿度計をチェックし、
エアコンや除湿器で部屋の湿度を下げることが大切です。
湿度が高いと、カーテンやカーペットに
カビが生える可能性が。
梅雨前にカーテンを洗い、カビの原因となる
雑菌やホコリを取りましょう。
●床にモノを置かない
床に新聞や雑誌を置くと、
その下に湿気がたまりニオイの元に。
台所や浴室もボトルを置くと、
下がヌメってきます。
臭わせず気持ちいい状態をキープするには、
無駄なモノを減らして整理すること。
収納しやすい環境をつくることが大切です。
●エアコンの使い方にー工夫
冷房や除湿の後は中に水が残る場合があるので、
必ず送風か温度を下げた暖房を定期的にかけましょう。
カビを防ぐ機能が付いたエアコンなら、それを使用します。
●カーペットやベッドマットの湿気に注意
カーペットやベッドマットの下には除湿シートを。
定期的にベッドマットにも除湿器を使いましょう。
玄関・クローゼット
大前提……その日履いた靴や雨でぬれた靴は、
すぐ靴箱に入れず、
1日以上は出しておき乾かすこと。
●湿気をためない工夫を
靴箱やクローゼットなど閉め切る所に湿気は大敵。
新聞紙を敷いたり筒状にして置くと除湿効果が。
長期間留守にする時は、
スライド式扉なら両サイドを3~4センチ開けるなど工夫を。
●扇風機または除湿器を使う
1週間に1回は扇風機で風を送って湿気を追い出すか、
除湿器で除湿を。
水がたまるタイプの除湿剤や備長
炭なども湿気やニオイを取りますが、量的にはごくわずか。
除湿器がオススメです。
●防水スプレーを活用する
運動靴や傘に防水スプレーをしておくと、
コーティングされ、ぬれにくくなるので、
ニオイ防止にもなります。
1回目が乾いた後、
もう1回スプレーするとさらに効果がアップします。