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デジタル空間とフィジカル空間を行き来し、自分を磨こう!

生活

デジタル化、グローバル化か標準になっている現代。

若者たちは今、どのように生き、どのような変化を求められているのだろうか。

また、そのために必要な能力とは。

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-フェイスブックやLINEなどのSNSを通じて、動画や写真を投稿し、見た人から「いいね!’」をたくさんもらえると正直うれしくなります。 逆に「いいね!」の数が極端に少ないと投稿を削除する人もいるようです。 なぜ私たちは、他者から「いいね!」と承認されたいのか。

デジタル化、グローバル化によって、世界中の情報を収集、共有できるようになり、人生の選択肢は以前よりも多くなりました。

それは喜ばしいことですが、その半面、若者世代にとっては、自分の選択が正しいのかどうか、選択肢が多い分、その確証を得ることが難しくなっているのでしょう。

そのため、他者からの承認を絶えず必要としている部分はあります。

自分を「リア充(実生活が充実した人)」に見せたり、「セルフィ(自分撮り)」で少しでも良く見せたりすることで、他者からの承認を得、「自分はここにいていいんだ」という安心感を得ている若者は多いですね。

社会のルールに反するようなリスキーな(危険な)写真や動画を投稿することも、自分の存在を確かめたい心理が背景にあるのかもしれません。

 

-日本、アメリカ、イギリスの若者たちのインタビューから何が見えてきたのか。

日本の若者がサイバー空間で他人と常につながっているという現象が、日本特有のものなのか、広く世界の若者にいえることなのかを知りたかった。

結論からいうと、3力国とも、多くの若者はスマートフォンなどを使い、絶えず他人とつながろうと行動していました。

アメリカは異なる人種・価値観の人で構成されているため、ボランティアなどを行い、社会やコミュニティーに参加する意識が高い。

「どうしたの、大丈夫?すぐ行くよ」と、個人が個人に直接、言葉を掛け、意思表示をすることを大切にしており、絶え間ない個人のつながりが求められる傾向がある。

一方で日本は、個人の思いからというよりも、集団主義的なプレッシャーが強いといえる。
絶えず場の空気を読みながら。

「LINEで既読が付いたら、すぐに返信しますよ」「すぐに『いいね!』を押します」という、即レス(即座に返信)のプレッシャーがあります。

 

-日本特有の文化が反映している?

社会人類学者の中根千枝は、日本の近代化によって変わらないものとして、「ウチ」の概念を提示しました。日本の人間関係は、「家」や「企業」などの「場」を強調し、「ウチ」と「ソト」を強く意識します。

最終的に「日本人にとっては、『ウチ』がすべての世界となってしまう」。所属集団はただ一つとなると指摘していました。

-「ウチ」という閉じた空間が基本になってきた

現代のウチは、フィジカル空間(現実社会)の人間関係の場だけでなく、LINEなど、サイバー空間での絶え間ないやりとりを通して新しく生まれています。

しかも、中根の時代と違うのは、若者たちが自分が現在いる場と、デジタル世界を行き来することによって複数のウチを維持していることです。

そのウチには日本以外の若者たちも含まれ、「グローバルなウチ」までも創造しているのです。

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‐「グローバルなウチ」づくりは、若者にとって何かプラスになる?

グローバリゼーションとは、多様な社会や文化が相互に関係し、影響を及ぼし合いながら進んでいくプロセスのことです。

その時代に、大人よりも容易に「遠くの他者」とつながり、グローバルなウチを築いていける能力は、生きる上でとても大切になるでしょう。

-デジタルメディアを利用するリスクも無視できません。

もちろん、ネットいじめや誹誘中傷のリスクはあります。

個人情報やプライバシーの扱いをどうするかも考えないといけない。

こうしたリスクを意識した上で、もっと前向きにチャンスを最大限に享受できるようにしていきたいですよね。

そのためには、「デジタルリテラシーという能力を身に付けながら、どう変化に適応していくかが重要になります。

-リテラシーは「読み書き」の能力ですが、デジタルリテラシーのスキルとは?

デジタルリテラシーとは、単にデジタル社会を生きるための力ではなく、「世界とつながり、グローバル社会を共に創る力」と言っておきたいと思います。

私か学生たちにいつも言うのは、非常に当たり前のことですが、「まず『人は、自分と違う』というところからコミュニケーションを始めてください」ということ。

多様な価値観があるということを前提にして、どこを共有できるのか、皆がハッピーになるためにはどうすればいいのかをコミュニケーションを通してお互いに探っていく。

その過程で相手を理解し、思いやれる力が身に付いていきます。

デジタル社会も、現実社会も同様なのです。

相手の話に耳を傾けるということは、相手との距離感を保ってリスクを回避するということだけでなく、多様な意見を、自分を拡張、創造していくために役立てることができるのです。

どんなにきれいなダイヤモンドも、最初はただの石ころです。

でも、あっちこっちでぶつかるうちに磨かれていき、光を放っていきますよね。

同じように、さまざまな考え方を持つ人との出会いと、そこでの試行錯誤が、自分を磨いてくれるのです。

その意味で、世界に大きく開かれたグローバル化、デジタル化した時代は、「自己創造」の大きなチャンスの時といえるのではないでしょうか。

 

リスクについて

デジタル化のリスクには、オンライン上の出会いによるストーカーなどの被害、広告・企業からのコントロール、ネット中毒や依存などもある。

リスクを最小限にするために忘れてはいけないのは、”ソーシャルメディア上に、閉じたプライベートな空間など存在しない”ということだ。

どんなに仲間ウチの閉じられた空間でも、スマートフォンのスクリーンショットの機能により、流出することがある。

ネット上では、すべてがパブリック(公)な空間だと認識するべきだ。

 

自己創造について

デジタルメディアを駆使し、変化に適応しながら、若者は新しい価値観を吸収し、自己創造を行っている。

そのスタイルには「応化」「抵抗」「流用」の3タイプがあり、それを組み合わせ、対応している。

①応化

環境や社会の変化をそのまま受け入れ、、流れるように合わせていくような態度は「応化」に当たる。

皆に承認されたいという欲求の高まりから、時に人の目を引くような危険な写真を投稿したり、必要以上に自分をよく見せようとする行為も含まれる。

②抵抗

社会のルールや権威に対する「抵抗」として、スマートフォンやソーシャルメディアを利用して、学自己創造について校や家庭などのフィジカルな場から抜け出して、サイバー空間にいる人だちとつながり、先生や親などのコントロールから自由になるうとしている。

異なる社会のルール、例えばアメリカのドラマの主人公から強い影響を受け、日本の伝統的な性役割に抵抗してアメリカ的な生き方をする人もいる。

③流用

「応化」のように外部環境や変化をそのまま受け入れるのでもなく、また「抵抗」するのでもなく、自分に合った価値観や考えを自分なりに取り入れ、「流用」する人もいる。

例えば、自分の人生のロールモデルとなる国内外の知識人や有名人をフォローしている。

 

 

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