他人には見えにくい心の疲れ。
過労やストレス、睡眠不足が続くと、自律神経が乱れ、やがて心が疲れてきます。
人間であれば当然ですが、あまりにも憂欝な状態が長く続くのは要注意です。
体にも影響が出て、病気になったりごつつへと進んでいく恐れもありますので、早めにツボ
押しでケアをしましょう。
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【完骨】
憂欝な時は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが減っている状態を意味します。
セロトニンは感情を安定させる脳内ホルモンで、興奮した時に放出されるドーパミンや、恐怖を感じた時に放出されるノルアドレナリンなどを抑える役割があるので、不足すると憂欝な
状態になり、それが慢性的に続くとうつ症状になりやすくなるのです。
セロトニンは、リズムホルモンとも呼ばれ、一定のリズムを感じている時に出ます。
電車の音や音楽を聞いていると気持ちが落ち着くのはそのためです。
しかし、それでも憂欝な時は、ツボ押しの出番です。
ぜひ押してほしいツボは、耳の裏側にある「完骨」です。
完骨は、自律神経を整えて頭部の血流を良くしてくれ、特に精神的な安らぎをもたらしてく
れるツボです。
疲れが出たら押す習慣をつけてください。
〈場所〉耳の後ろの出っ張った骨(乳様突起)の先端をたどり、その後ろのくぼみ
〈押し方〉親指をツボに当て、骨の際を押し上げるようなイメージで。左右同時に
「手の三里」
おしゃれをしたり、会話を楽しんだり、新しいことを始めたりといった本来楽しいはずのこ
とが、おっくうになる時があります。
そんな時は、気力を高めてくれる、腕にあるツボ「手の三里」を押してください。
手の三里は、落ち込んだときに不安を和らげ、精神を安定させて元気にしてくれる万能ツボ
です。
このツボは、エネルギーの源である胃腸を元気にするので、集中力も高まり体の内側からやる気が出てきます。
〈場所〉肘を曲げるとできる横じわから、骨に沿って指幅3本分(人さし指、中指、薬指の
並べた横幅)、手首よりの所
〈押し方〉骨の内側に潜らせるようにして押す
また、よく退屈な話を聞くと「あくび」が出ることがありますが、この現象は退屈だから起
こるわけではなく、脳が酸素不足の時に起こる生理現象。
集中力を高めたい時は、意図的にあくびをして、脳に酸素をいっぱい送り込みましょう。