うどん店に入る若者の姿は、今やどの街にもある〝日常〟の光景です。
うどんには、〝安くて、早くて、うまい〟という、現代にマッチした常食としての魅力があります。
また、有名チェーン店の拡大が、うどんの知名度向上に一役買っています。
10代、20代の若者に、そば派かうどん派かを聞いた、あるインターネット調査では、うどん派が多数を占めました。
若者の〝うどん支持〟は、今や揺るぎないと言えます。
そこで今回は、うどんの魅力や楽しみ方を、とことん紹介します。
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種類が豊富 安くてうまい!
20年ほど前、スーパーで、たまたま手にとった小麦粉の製品パッケージに、簡単なうどんのレシピが載っていました。
それを見て、「これならできそうだ。作ってみるか」と思いました。
そのうち、どんどん、うどんの魅力にはまっていって、うどん打ちの集まりを催すようになり、30人くらいが集まるまでになりました。
食べ歩きでは、これまで500店くらい訪れました。
年間700食、うどんを食べた時期もありますね。
仕事の休みの日は、うどんを食べに行くか、自分でうどんを打つか。
〝うどん中心″の生活を、かれこれ20年も続けています。
うどんの最大の魅力は、「いろいろな食材と合わせやすい」ことですね。
有名なものに、カレーうどん、サラダうどんなどがありますが、もともと強い味がなくシンプルな麺なので、和風だけでなく、洋風にもアレンジできます。
ご飯と同じ感覚といってもいいかもしれません。
また、とてもリーズナブルです。
麺の材料は、うどんを打つための小麦粉と水と塩のみです。
ご家庭で打っても、1000㌘の小麦粉で、10食分のうどんが作れます。
しかも、水や塩の分量が多少違っても、食べられないようなものにはなりません。
少し失敗してしまっても、簡単にリカバリーでき、それなりにおいしい麺になるのが、すごい点です。
お店で食べる場合、うどんの本場・讃岐では、1玉150円から200円の安さ。
各地にある有名チェーン店でも、ワンコインでおなかがいっぱいになります。
香川県には、何百店といううどん店があるといわれます。
どれをとっても、同じ昧のものはありません。
作り手の技、小麦粉の種類などで麺は変化しますし、気候によって塩分比率が変わったりします。
そこに、何のつゆをかけ、何の具をのせるかで、さらにバリエーションが増えます。
讃岐うどんのサイドメニューといえば、天ぷら。
その具材は、ちくわ、ゆで卵、かしわ(鶏肉)、いかげそなどが有名なことも、おさえておきたい知識です。
いろいろなお店に行けば行くほど、新たな発見があります。
うどんは、食べれば食べるほど奥深さを感じられる、不思議で面白い麺料理なのです。
こうやって楽しもう!
①食感を楽しむ
よく「コシがある」というが、うどんの食感は、ゆで方で変わる。
ちょっと乱暴だが、各地の手打ちもしくは半生麺のうどんのゆで時間を、簡単に比較すると--。
5、6分なら強いコシの「吉田のうどん」。
7、8分で、食べ応えのある「武蔵野うどん」。
10分から15分で「讃岐うどん」。
もっとゆでると、柔らかな「博多うどん」。
なお、小麦粉の種類や状態、塩水の加水量なども影響するので、いろいろ試してみよう。
のどごしにこだわりたければ、麺を引き延ばして乾燥させた「手延べうどん」がいい。
細麺なので、喉から腹まで、ツルッと落ちていくのどごしを感じられる。
手延べの有名どころは、「稲庭うどん」「氷見うどん」「五島うどん」である。
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②食べ方を楽しむ
食べ方のバリエーションが豊かな/のが、うどんの特徴だ。
「かけうどん」は、水で締めたうどんを温め直し、だしをかけたもの。
濃い目のつけだしをかけたものを「ぶっかけうどん」という。
「釜揚げうどん」は、水で締めず、釜から揚げたものを、そのまま食べる。生卵をからめた「釜玉うどん」もある。
水で締めたうどんをざるに盛って、つゆにつけて食べるものは「ざるうどん」。
温かいつゆに、豚肉、長ネギ、油揚げなど具の入ったものにすると、肉汁うどんになる。
このほか、うどんを煮込んだり、炒めたりしたものもある。
「天ぷらうどん」「きつねうどん」「カレーうどん」など、のせる具で食べ方を変えることもできる。
③うどん作りを楽しむ
最高の楽しみ方は、自分でうどんを打つこと。
300㌘の小麦粉(中力粉)があれば、3人前のうどんができる。
簡単に工程を記すと、次のようになる。
テーブルにビニールシートを敷いて、10%の塩水で小麦粉をこね、形を整えて寝かせる。
そして、打ち粉をふり、ホームセンターで買ってきた40㌢くらいの丸棒で生地を延ばし畳んで、家庭用のまな板の上に置き、幅5㍉程度に包丁で切っていく。
後は、麺を多めの湯でゆでれば釜揚げうどんの完成!
水で締めて、よく洗うと、かけやつけのうどんが完成する。
水や塩の分量、生地のこね方や切り方など作り方の詳細は、ネットや本で調べて参考にしよう。
うどんの本場に行ってみた!
香川県の有名店「山越うどん」(綾歌郡綾川町羽床上602の2)を訪問。本場の味を体験してみました。