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飲む点滴『甘酒』で夏バテ対策!

食品

よく「飲む点滴」「飲む美容液」などといわれる「甘酒」。

実は甘酒は夏の季語芒、江戸時代には甘酒売りの姿が風物詩だったとか。

なぜ、夏に売られていたのか?

今、注目されている”甘酒パワー”についてご紹介します。

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本来はノンアルコール

■夏に売られていた甘酒

甘酒は、奈良時代から飲まれてきたといわれている発酵食品です。

江戸時代の事物、風俗について書かれた「守貞漫稿」には、夏の甘酒売りが登場します。

庶民は高価なうなぎではなく、甘酒を飲んで夏を乗り切るのが定番だったようです。

当時は冬より夏の死亡者が圧倒的に多く、暑い季節を過ごすのは大変なことでした。

甘酒には栄養源となるアミノ酸が豊富で、これは点滴に使われるアミノ酸と同じような組成。

昔の人は経験的に夏バテ対策には甘酒と分かっていたのかもしれません。

■甘酒=アルコール入りの誤解

本来、甘酒は米麹を原料としたノンアルコールの甘味飲料のこと。

いつからかアルコールを含んだ酒粕を原料としたものも出回るようになり、さらに米麹と酒粕を混ぜたものもあるので、厳密には3種類存在します。

酒粕は少しクセがあるので苦手な方も多いようです。

子どもや高齢者など夏バテ対策で昼間に飲むなら、自然な甘みの米麹甘酒がいいと思います。

夏の冷やし甘酒はおいしいですよ。

■酒粕と米麹の違い

酒粕関係の科学論文はたくさんあり、LDLコレステロール値の低下、便秘改善、肌状態の改善などが報告されています。

結構「甘酒」というくくりで語られるので、酒粕と米麹の情報が混同されていますが、私たちが調べたところ、酒粕の方がビタミンB群、食物繊維、レジスタントプロテイン(体内の消化酵素で分解されにくく、食物繊維の機能を有するタンパク質)という体の中を掃除してくれるような成分が多いことが分かりました。

スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ココがスゴイ!甘酒パワー

■知るほど良いことずくめ

夏バテ対策の根拠となるアミノ酸についてですが、米麹甘酒で行った実験(米麹に、その3倍量のお湯を加え、50度で加熱し糖化させ、米麹甘酒にする)では、糖化時間が8時間になるとアミノ酸の総量がかなり増加していることが分かります(グラフ参照)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アミノ酸には「抗酸化性」や、体の中で単にタンパク質の材料となるのではなく、特定の働きをする「機能性」があります。

飲む美容液といわれるゆえんも、肌改善について米麹甘酒で検証しました。

肌は寝ている間に再生するので、夜に飲んでもらった結果、4週間後にはかなりキメが細かくなりました(写真参照)。

 

 

 

 

 

 

■その他の特徴

造血作用がある葉酸は、米麹にも酒粕と同じくらい含まれています。

葉酸は胎児が育つために必須の栄養素なので、お酒を飲めない妊婦さんには米麹甘酒がオススメです。また調査では、甘酒を夜に飲むと精神が落ち着き、ぐっすり眠れたという方がいました。

ひと肌くらいに温めて飲んだそうですが、ブドウ糖も入り何となくほっこりした感じになってよく眠れたのだと思います。

酒粕のコレステロール低下については、腸内環境、肥満防止と関係があります。

簡単にいうと、有用菌が増えるので、その結果として痩せる可能性が考えられます。

痩身に関係する成分を特定の有用菌が産生して体脂肪の合成を抑えるというのは、最近科学的に証明されています。

■オススメの飲み方

好みの濃さに薄めたり、氷を入れて飲むのが一般的ですが、例えば凍らせても、酵素は死なないので効果は変わりません。

甘酒の味が苦手な方は、豆乳や飲むヨーグルトを1対1くらいで混ぜると飲みやすいと思います。

冷房で冷える方は、朝からショウガ入りで飲むと体が温まりますよ。

ショウガをすりおろした後、軽く炒めてから入れると、より効果が高まります。

きな粉も食物繊維がとれてオススメです。

おいしいにからと飲み過ぎない

■購入のポイント

市販甘酒の成分を数社調べたところ、砂糖や添加物が加えられていました。

自然な甘さが消えるほど薄まっているから砂糖を加えている場合もあり、せっかく健康のために飲んでも効果が薄く、砂糖の大量摂取に。

表示をしっかり見て買ってほしいです。

より効果を求めるなら、手作りをオススメします。

温度管理ができるヨーグルトメーカーがあれば、米麹にお湯を入れて、50度から55度で8時間ほど糖化させるだけ。

60度以上だと雑味が出て、煮えたぎると酵素が死んでしまいます。

酒粕を入れたい場合は、水で溶いて最後に混ぜます。

糖化前に入れると酒粕の有益な成分も生成されますし、糖化後に入れると味を見ながらお好みに仕上げることができ、より酒粕の香りを残せます。

米麹は乾燥麹がお手軽で、冷蔵または冷凍保存のものは生きた酵素が含まれています。

常温保存だと酵素活性が減少し、糖化に時間がかかり甘みが弱くなります。

作ったら冷蔵庫に入れて、2日以内に飲んでくださいね。

■気を付けるべき点

米麹甘酒はコップー杯でご飯約1杯分のカロリーがあるので、飲み過ぎてカロリーオーバーにならないように。

おいしいからと何㍑も飲むのは厳禁!やはり適量が大事。

1日に飲む目安は200㍉㍑くらいにしましょう。

今、栄養学では血糖値が急に上がる「ペットボトル症候群」が、怒りやすくキレる原因として注目されていますが、甘酒も糖が多いので、朝一番など空腹時よりも、しっかりご飯を食べてからがいいと思います。

そういう面では、寝る前に飲む方が安心ですね。

美容的にも、アミノ酸は夜に飲んだ方が効果が期待できます。

糖尿病や食事制限がある方は、医師に相談してからがいいでしょう。

甘酒は、すごくいい発酵食品ですが、薬ではないので、すぐに結果は出ません。

肌の実験でも、2週間後から徐々に効果が出てきました。腸内細菌組成も、ある程度継続して飲まないと変わりません。2~3日飲んで「結果が出ない」と思わず、効果が見えなくても、緩やかに変化していくので、6週間くらい飲むと何か感じられるのではと思います。

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