現代の生活スタイルは椅子に座って食事や勉強などをすることが多く、直接、床に座っての正座やあぐらなどの姿勢をとることが少なくなりました。
トイレも洋式トイレが主流になり、深くしゃがみ込む和式トイレは使いづらいという人も増えてきました。
こうしたことが足首の柔軟性が低下する一因ともいわれています。
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足は非常に小さな面積で体の体重を支えています。
足首が硬く、しゃがみ込むとかかとが浮いてしまうという人も少なくないでしょう。
足首の柔軟性を改善することは、足の捻挫予防だけではなく、体重のかかる膝関節や股関節、腰背部への負担を減らし、膝の痛みや腰痛予防にもつながります。
また、足首を柔らかくすることで体の末端まで血行を促し、立ったり動いたりすることによって、筋肉にたまる疲労物質をより早く代謝させる効果が期待できます。
特に、普段から立ち仕事が多い人や、足のむくみが気になる人は足首周辺部のストレッチを積極的に行うようにするとよいでしょう。
今回は足首の硬さを解消する簡単なストレッチを2種類ご紹介します。
まずは手と足の指を組んで足首を回すストレッチです。
片足を反対側の膝の上に乗せるようにして座り、足首を同じ側の手で押さえながら反対側の手指を足指の間に入れて組み、大きく回します。
左右ともに10回程度回し、反対側の足首も同様に行います。
このとき、足首に痛みや違和感を持つ場合は、もともと足関節が緩くなっていることも考えられますのでムリをしないようにしましょう。
また、入浴時に浴槽で正座をして足の甲を伸ば玄」とも、足首の柔軟性を高めることにつながります。
陸上で正座をすると重みで足がしびれてしまいますが、浴槽内では浮力が働くため、手軽に行うことができます。
浴槽内で30秒~1分程度を目安に行いますが、正座ができない場合はお風呂の縁に両手を添えてできるところまでしゃがみ込み、この状態を20~30秒保持することでも足首のストレッチになります。